リクルートスーツとビジネススーツ、どっちを選んだらいい?

転職を考えてこれから履歴書を作成したり求人に応募をしようとしている人は、どんなスーツを選べば良いのか悩んでいませんか?

リクルートスーツとビジネススーツではどちらを選べばよいのでしょうか。

Aさん

履歴書の写真で急にスーツが必要になるから焦った。
違いはあるの?

厳密な違いはないのですが、着用目的が違うのでそれぞれに特徴があります。

私はスーツの歴史やマナーを学んだパーソナルスタイリストです。この記事では、リクルートスーツとビジネススーツの違いをお教えします。この記事を読むと、あなたに最適なスーツがわかります。

結論、学生でスーツを着ない職業に就く人はリクルートスーツを、それ以外の人はビジネススーツをオススメします。

目次

着用目的の違い

リクルートスーツは学生の就職活動のためのスーツで、就活スーツとも呼ばれたりします。一方、ビジネススーツはその名の通り社会人の仕事のためのスーツです。

新入社員のうちは初々しさがあるリクルートスーツでも大丈夫だと思いますが、転職を考える方にはビジネススーツをオススメします。

リクルートスーツは就職活動の間をしのぐためのスーツ、つまり短期間の使用を想定しています。

一方、ビジネススーツはビジネスのためのスーツなので、長期間の使用を想定して作られています。使用目的が異なるため、様々な特徴の違いがあります。

  1. サイズ
  2. 値段
  3. 耐久性
  4. 入手のしやすさ

日本企業は新卒一括採用をするので、ほとんどの学生は卒業が近づいてくると一斉に就職活動を始めます。そこで就活をする学生のためにスーツを大量生産します。これがリクルートスーツです。

それぞれの特徴

サイズ

これはリクルートスーツに限ったことではありませんが、量販店では基本的に規定のサイズから体に合うものを選びます。

藤田

洋服をS,M,Lサイズから選ぶような感じです。

量販店は全国の学生をターゲットにしているのでサイズ展開もかなり豊富だし、スリムなシルエットのスーツを売っているブランドもあります。しかし、低身長さんなど洋服を選ぶのでさえ苦労している特異的な体型の方は、サイズ選びに苦労するかもしれません。

スーツはサイズ感が命です。身体に合ったサイズでないと、だらしなく見えてしまいます。

規定のサイズを実際に着てみて、全体的に合わないようでしたらオーダーサイズをおすすめします。身体に合ったものを仕立ててもらえば、着ている感覚がなくなり窮屈さを感じなくなります。

Aさん

大事な面接のときに、服のことで不快になってちゃもったいないもんね。

低身長さんであれば、規定サイズだと選択肢が少なかったりお直しが必要となる可能性もあるので、最初からオーダーメイドで作られた方がお得かもしれません。仕立てに時間がかかるので、転職活動の可能性がある人は早めに検討しておくのが良いでしょう。

藤田

量販店でもオーダーメイドスーツを仕立てられるサービスがあり、3万円代で買えるものもあります。

直近に面談の予定があってすぐにでも手に入れたいという人や転職活動以外でスーツを着ない人は、サイズ感を多少妥協する必要があるかもしれませんが、レンタルサービスを活用するのもありでしょう。

値段

リクルートスーツは大量生産して作るので、比較的安価な1〜3万円で購入できます。経済的に余裕のない学生向けの商品なので、安価にする工夫をしています。一方ビジネススーツはピンキリで、1万円のものもあれば100万円のものもあり際限がありません。

20代前半であれば2〜3万円程度、20代後半は3〜4万円程度が相場でしょう。

一概に値段が高ければ品質が良いというわけでもなく、どこで買うのかも値段に影響を及ぼすことがあります。

耐久性

リクルートスーツは短期間の着用を想定して作られたものなので、ビジネススーツよりも品質が劣っていることが多いです。縫製が雑だったり、くたびれやすかったり経年劣化でペラペラになってしまったり、安価で手頃な化学繊維を使用するため着心地が良くなかったりします。

型崩れを起こしやすかったり縫い目がほつれたりしやすいことを考えると、就職活動後もスーツを着続ける人はビジネススーツをおすすめします。

Aさん

学生のとき使ってたリクルートスーツがあるけど、スーツを着る職種に転職しようと思ってるから、新しく買ったほうがいいのね。

藤田

質が良いものを新しく買ったほうが、逆にコスパが良いかもしれません。
さらに、サイズが合ったビジネススーツを選べば学生っぽく見えるのも回避できるでしょう。

リクルートスーツは基本的に黒の無地、ビジネススーツは紺かグレーの無地です。厳密な違いのないリクルートスーツとビジネススーツかを見分けられるのは色くらいでしょう。

黒のスーツは基本的に冠婚葬祭のために考案されたものです。そのため、ビジネスの場に黒のスーツを着ていくのはマナー違反となってしまいます。

欧米人にとっては「ブラックスーツ≒喪服」なので、外資系企業に転職する際は特に注意が必要です。

しかし、現在リクルートスーツは黒が主流です。1990年代後半までは濃紺が主流でしたが、2000年初頭の就職氷河期を受けて冠婚葬祭用のスーツも兼ねることができて経済的とされたのか、黒が主流となっています。

※冠婚葬祭の場でのリクルートスーツが許容されるのは若さゆえなので、社会人になったらマナーとして礼服は別で用意しておきましょう。

入手のしやすさ

リクルートスーツは目的が明確に決まっているので、買いやすいし売りやすいスーツです。就活を始める学生に着てもらうものなので、学校の生協と提携していることが多いです。また、学生が手の出しやすい価格帯と選びやすいメニューになっています。

ビジネススーツはターゲットも価格帯も多岐にわたっており、選ぶのが難しいです。スーツには歴史があり、専門知識がないとなかなか手を出しづらいような風潮があります。

メンズスーツには150年以上の歴史があり、国境を渡ってもその歴史が今もマナーとして生きているという難しさがあり、逆に働く女性のためのスーツはココ・シャネルが革新を起こして打ち出されたものの、歴史が浅く未だ手探りの状態であるという難しさがあります。

自分の生活スタイル・ビジネススタイルに合うスーツはどんなものなのかを、私スタイリストと一緒に選んでいくサービスを提供しています。

まとめ

たとえ学生の頃に使っていた黒のリクルートスーツが家にあったとしても、転職活動はビジネススーツを着て臨むことをオススメします。

サイズの合ったビジネススーツを着て就職活動をすることは、社会人として身だしなみのマナーをわきまえているというアピールにもなります。どちらのスーツを選ぶにせよ、第一印象で良いイメージを作るためにもサイズはしっかり選びましょう。

スーツは必要だけどそこまでのお金を払いたくない人や買いたくないという人は、安くオーダーメイドスーツが作れるサービスやビジネススーツのレンタルサービスを是非活用してください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
ナツミ
パーソナルスタイリスト
個人向けスタイリスト。服にコンプレックスを抱いていましたが、ファッションの勉強してスタイリストになりました。
服を通して、自分らしく生きていく方法を提案しています。身長146cm。
目次
閉じる